独りを慎む
今年は、サクラの開花が遅かったおかげで
以前から
このサクラの木に花が咲くころを見てみたいと思っていた場所があり、
まさかのそのサクラの満開に
今年は出会うことができて満足した春です。
そして、サクラが遅れたせいもありますが、
サクラが咲き始めたころには
もう視界にはツツジが可愛く花を咲かせてました。
他にもたくさんの植物の開花や、イチョウの芽吹いてきた新芽を見ながらの春の通勤道は、
本当に気持ちいい!
「向田邦子さんのエッセーの『独りを慎む』という言葉がいつも心にあります。」
ある女性のインタビュー記事でした。
作品集『男(お)どき女(め)どき』の中のエッセーで
向田邦子さんは、
”独りは自由でいいものだけれど、
ソーセージをいためてフライパンから食べたり、
風呂上がりに下着姿でいたりする自分に気づき、
自由と自堕落は紙一重”
だと書いているそうです。
私にも、とても刺さる言葉です。
ついつい忙しさにかまけて、帰宅してからの自分の生活は
まさに自堕落(笑)
「ちゃんとしようよ」と、
自分で自分に言い聞かせては
ほぼ毎日、自堕落。。。
いつも私が素敵だなと憧れる人は、
この自由と自堕落の紙一重を、うまく交わしている人ではないだろうか。
ソーセージをそのまま。。。の日はあったとしても。
少し自分の心に留めるモノを、持っている人たちなのではないかと思います。
もう3月の事になりますが、
メイクの鵜飼先生のサロン、シャペロンへ行ってきました。
この日は、カマタメイクアップスクールで一番大切にしている
”呼吸洗顔”のおさらいから始まって
軽やかな春にチャレンジしたいメイクを教えて頂きました。
カマタメイクアップスクールの呼吸洗顔には、
クレンジングオイルをつけて顔に触れていく
きちんとしたメソッドがあり、
呼吸をしながら、そのメソッド通りに手を動かして
顔をマッサージしながら全体にクレンジングオイルを
広げていきます。
呼吸洗顔に入る前に
丹田のお話もありました。
丹田の種類と位置に関しては諸説ありますが
気功や仙道で用いられているもので
上丹田:頭の真ん中
中丹田:胸の真ん中
下丹田:下腹部の真ん中
自分の意識を向けるところに、
気は流れるとのことです。
自分の顔の表情が、緊張したりイライラしたりして
かたくこわばっているなと感じた時は
中丹田には自分のもう一つの顔があるから
その中丹田の顔を和らげる意識をすると
自然に、自分の顔も和らいでいくよと
教えて頂きました。
メイクの道具を持つ時も
まずは、中丹田の位置に持って
そこからスタートさせる様にしていると
おっしゃってました。
鵜飼先生が中国茶を習いに行った時も
同じ事を言われたそうで
全てメイクにも繋がっているんだと思ったそうです。
私は、カマタメイクアップスクールの理念や
鵜飼先生のメイクを習う事で
一見、お仕事の延長線上にあるようですが
私の日常の外にある世界を知る事ができます。
メイクというものをも通して、
視野が広がり
呼吸や意識の向け方など
今までの自分を振り返るきっかけが生まれます。
そこから、
自分自身を
今までよりも、少し大切にしたいと思うようになるのです。
(鵜飼先生がお散歩中にぐい呑み屋さんで見つけた器→)
私にとって“独りを慎む”は
好きな自分に近づく一步です。