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8割の中身

今日、お客様が、ご自分で描いた絵画を持って来られました。前回、このお客様がご来店頂いた時に自分の描いた絵をMueに置いて欲しいと言ってこられ「絵を描く励みにしたい」とおっしゃっていました。ただ描くだけでは、つまらないし、張り合いがないから、ご来店頂く度に絵画を新しいモノに変えるという試みです。
先日、お隣の定食屋さんのオーナー様が来た時に
「あんたんとこ、来るたんびに、モノ増えてんな~」
と言うので、
「えっ?そうですか?気のせい。気のせい。」
「あんた、ほんまに~、あれやなぁ」
「何?何?あれって何?」
「もうエエわ」
っていう大阪のオバチャントークをしたところです。“あれ”に含まれた言葉は何でもいいのです。長年、お商売をされているからこその、私に対しての寛大な含みと、言ってもしゃあないという諦めだと思います。
とりあえず、窓際に飾りましたが、どこに飾ろうかな?と思案中です。このお客様との会話の中で「人生で必要な事は2割。残りの8割は無駄な事。でも、その無駄な8割が人生を楽しくさせている。無駄な事って大切よ」と教えてくださりました。昨日の店長日記の「だって欲しかったんだもん」にも繋がりますが、いらないっちゃあ、いらないモノを、有り余る時間やお金があるわけではないけど、わざわざ休みの日に時間を作ってそこに買いに行く事って、私にとって無駄な様で、無駄ではない事です。現に、今日のこの絵画のお客様は岡山出身で、昨日、店長日記で紹介した花器を見て、備前焼について、いろいろ教えてくださりました。ただそこにある一つのモノから、広がる世界があります。
私がもっと、お店にこだわりや、しっかりとしたコンセプトを持ち、その色を濃くしたお店だったら、モノはもっと少なかったと思います。だけど、こういう“隙”があるというのも、いいのではないかと思っています。私一人のお店で、私一人の世界観なんて、面白くない。お客様参加型サロンがいいのです。
素敵なヘアスタイルを作る為に、自分が考え、実行する事や、お客様が喜んで帰って頂く為にする事は、私にとって、当たり前の事で、お店をいい方向に向けて行くのは、素敵なお客様ばかりなので、お客様の力を借りていけたらと思います。
私、なかなか軽はずみな者で、頭打つことも多いですが、毎日、おかげ様で楽しくお仕事させて頂いてます。これからも、皆さんの人生の8割を占める内の何かを、Mueにお裾分けくださいね。