比べないこと
不思議な事なんですが、毎日のサロンワークの中で、その日のお客様が、ほぼ全員、すーごいくせ毛の人ばかりだったり、すーごい多毛の人ばかりだったり、すーごい少ない髪の毛の人ばかりだったりと、偏ることがあります。先日は、中学生、もしくは高校生位の時からずっと髪の毛を切らせて頂いて、今やもう、立派に大学を出て社会人になっている女子達が、こぞってご来店してくださる日でした。
大人になった彼女達。中学生や、高校生の頃とは悩みこそ違うけど、カットが始まれば、ずっと変わらないスタンスで、いろんな話を聞かせてくれます。二児の母となったNちゃんは、今年、子供のお受験を通じて感じた事、考えた事を話してくれました。彼女の思うままに過ごしていた学生時代とお仕事をしていた時代の、幾つもの彼女の武勇伝を知っている私としては、びっくりするほど冷静で、話を聞いていて、心地良かったです。もう一人のMちゃんは、年明け入籍の報告を。照れながらも、とても嬉しそうに話す姿は、見ていて魅力的な人になったなぁと思いました。さらにもう一人。持参したミカンを、なぜかカット中に皮をむき出し食べながら、会社の事、仕事の事を話してくれるKちゃん。仕事中に、勝手にミカンを食べ出してないか?心配して聞いてみたほどです。
この3人に共通していることがあります。それは、私の長年の彼女達との会話の中で感じていることですが、ご両親のいうことを、なんだかんだ言いながらも、しっかり聞いて来ている女子達です。例えば門限であったり、挨拶であったり、肝心なところが、あやふやではなく、しっかり線が引かれてあるというか。そういう「よそはよそ。うちはうち。」という考え方が心底、浸透しているからなのか、大人になった今、たとえ悩んでも、最終的に、“人と比べない”事で幸福感や、自分なりの満足感を得ています。
年々、大人になっていく彼女達に、教えて頂く事が増えて来ました。
次の来店は何を話してくれるかな?楽しみです。