浪速区のレジェンド
自宅のマンションを出て、すぐ左隣のビルの一階で工場を営んでいらっしゃるこの方。私の住んでいる浪速区桜川では、知らない人は一人もいないのではないかと思う位、工場の前を通りすがりに、老若男女問わず、みんな挨拶をしたり、立ち話をしたりして、にぎわっている。必ず、誰かがいる。
私も十数年、この方の前を通って通勤。駅に通じる道にあるので、休みの日も前を通る。最初に、この方とあいさつをする様になったことは思い出せないけど、今や前を通ると、私の定休日、東京にいく日、メイクの学校の日を把握している。「今日は学校やな!いってらっしゃい」てな感じで声をかけてくださる。
長く、その場所で工場をされているようで、当然いろんな事をご存じ。おまけに大人も子供も、人が入れ替わり立ち替わり来てお話をするから、周りにある会社の事からお店の事までなんでもご存じ。周りの会社の人の仮眠(昼寝)する場所も提供しているらしい。昔、ダウンタウンの松ちゃんと駐車場が隣だった事もあり、当時は松ちゃんとも友達だったようだ。
そんな浪速区のレジェンドが、今年から、いつもと同じ時間に前を通らなくなった私に「最近、どうしたの?」と声をかけてくださった。1月の15日に独立してお店をオープンしたことを告げると、「なんか広告ないの?チラシとか、もっといで!」と言ってくださったので、DMを持っていくと、直ぐにお客様をご紹介頂いた。レジェンドに20年以上ヤクルトを届けているヤクルトレディの方と、隣の会社のこちらもベテランの事務の方と。このお二人は、この1年間、きちんとご来店いただけた。本当にありがたいこと。
レジェンドが繋いでくださったご縁を大切にしたい。「頑張っていたら、絶対大丈夫!」というレジェンドの言葉も大切にしたい。
明日も頑張ります。