ヘアカラーが教えてくれること
今日は3月3日。桃の節句。
ひな祭りの今日、朝から艶々したトマトを頂きました。
「わあ!美味しそうな、トマト」
「そう、下から読んでも、“トマト”」
っていうやりとりから始まった朝のお客様。
実際の年齢(書きません)には、全く見えない素敵な女性です。ウクレレをずっと何年も習っていらっしゃる方で、ウクレレに関するモノへの投資がたくさんあります。先日もウクレレにつなぐアンプが欲しいと言って、Mueへご来店した帰りに、いつものたい焼き屋さんに寄ってから、アメ村の三木楽器に行くという。このお客様がたい焼き持って、アメ村を歩いている姿を想像するだけで、楽しくなる。
そんなお客様が、最近、気にいってくださっているのが、ハイライトの入ったヘアカラーです。周りのお友達から、ほめられるヘアカラー。明るいけど派手過ぎず、周りの人に溶け込んでいるけど、ちょっとこの人に目が行くヘアカラーを目指します。
最近、大学生はもう春休み。そして、卒業シーズンとあって学生のお客様もご来店くださります。
彼ら、彼女達にとってヘアカラーは「自分を変える」方法の一つ。とても楽しみにして来てくれるので、私も期待に応えたいと思って挑みます。ヘアカラーの制約がなく、自由にヘアカラーできる彼ら、彼女達の「今の気分」は自分の意思だけではなく、「誰かの為」でもあるようです。周りにいる友達、家族に、「自分をどう見せようか?」というセルフプロデュース的な要素を感じます。本人の思っている仕上がりのイメージを外さない様に、かつより魅力的になる様に、カラーのレシピを考えます。
ヘアカラーを通じて、目の前のそのお客様の事を、もっと知りたくなるんですよね。こんな風にして欲しいと言って持ってきた写真のヘアカラーの、そのままの色を出すことが私の仕事ではない様な気がします。その人を知ることで、本当に望んでいるヘアカラーができると思っています。
「今日、ひな祭りなんで、桃のプリンを買ってきました」というお客様。そうなんだ。桃の節句だから、桃を食べれるなんて!今日も学びの1日でした。
明日も頑張ります。