神無月の晦日
10月も残すところ後1週間という、日曜日の朝。自宅の洗濯機が故障した。
11月1日から導入するはずだったヘッドスパ。これに関して、残りこの1週間で追い込みをかけて、完成しようと思っていたあれこれ。脳みその半分を洗濯機の事に奪われてしまい、失速。
休みの日も含めて、予定していた事も幾つか諦めた。
洗濯機が壊れた日にご来店頂いたお客様に、
「文野さん。洗濯機が壊れるのは、何か意味があるのよ。よくリビングの時計が遅れたら、生活を正しなさいって言われるじゃない。そんな感じ。」と言われて、痛いところを突かれた様な気持ちになる。
ちなみに、私の家の目覚まし時計は、すでに、この時2分遅れていた。。。
頭の中を、一度リセットして、今、やるべき優先順位を考えてみる。その中で、諦めたことで、逆に手に入れたモノがある。
ありがとう洗濯機①
今回、導入するヘッドスパは、オーガニックブランドのVilla Lodolaのスパのラインナップ。このヘッドスパを既に導入されているお店に、実際に自分が体験しようと思って、火曜日に予約していた。ギリギリまで行こうか?迷っていたので、当日の朝にキャンセルの電話を、ネットでは無理だったので、直接お店にする事になった。
この時に、電話に出てくださったお店のスタッフの方の対応が、むちゃくちゃ素敵で、電話することになって良かった。と言うか、ネットで簡単なキャンセルができていたら、このキャンセルの電話の、このスタッフの方の素敵な対応は聞けなかったわけで。
“声”って、気持ちの余裕が伝わる。スタッフの教育が行き届いたお店の対応は、本当に気持ちがいい。今の自分自身の言葉や振る舞いに、軌道修正が必要だと気付く。電話の最後に
「ヘッドスパは、すごーく気持ちいいので、楽しみにしていてください。」だなんて。
あー、早く行きたい。
ありがとう洗濯機②
ヘッドスパをキャンセルした後、その時間に余裕が出たので、今日伺おうか?来週の火曜日に伺おうか?と迷っていたところがあったので、そこに電話をする。
電話の先は、誰よりもいいものを研究し、何よりもいいものを提供する、山本淑子先生の「アロマラボ」過去、この山本淑子先生のアロマアカデミーに2年間ほど通っていた。
今回のヘッドスパは精油をブレンドして施術する。Villa Lodolaにも精油があるのだけれど、導入する精油に関して山本先生に相談して、アドバイスを頂きたいと思っていた。会いに行きたい!と思って電話したら、今日の12時半から13時までなら大丈夫。他はもう時間が無いと言われた。ラッキーな事に、今日のヘッドスパの予約の時間が、その時間だった事。そして、来週の火曜日だったら、先生は東京にいて会えていなかった。
ビックカメラの洗濯機担当君に、早くしてー!の圧をかけ(こういうのが、ダメなんだよな)ギリギリセーフで、山本先生を捕まえた。
天気のいい、お昼の淀屋橋は、街がとてもきれかった。
山本先生と久しぶりにお会いできた。お話していると、とても元気を貰える。そして、
「こんな時だからこそ、前向きな言葉を発して、あなた、まだまだ、がんばらないと!」と言われて先生の出発する時間になった。
スタッフの野村さんに素敵な精油もオススメして頂き、大満足。
あー、早く、皆さんにお届けしたい。
ありがとう洗濯機③
洗濯機が故障した日曜日。お昼のお客様がキャンセル。2時間の空きが出た。この2時間で、普通なら洗濯機を買いに行くんだろうけど、向かった先は、大好きなお店“hitofushi”
この日が最終日のイベント
「茶と珈琲とおすすめの本」
にどうしても行きたくて。行ってしまった。頭の半分は洗濯機を買いに行かなかった事を後悔しつつ。
私は土日祝を休んだ事が、この25年間おそらく無いので、私にだけ感じるのかも知れないけど、日曜日は平日と同じ街でも、違う匂いがする。特にお昼間。「日曜日の匂いや!」とそれだけでもテンションが上がる。
さらに、hitofushiに着くと、大きな窓から入る陽の光に包まれている、ものすごくいい雰囲気の店内に、たくさんのお客様がいた。
このイベントで、私が見たかったのは、
お店の空間の使い方。
ディスプレイの仕方。
お茶を提供する「嘉兵衛本舗」さん(ちなみに、Mueでお客様に提供しているお茶は、こちらの嘉兵衛本舗さんの物です)と、珈琲と焼き菓子を提供する「むぎわら食堂」さんと、そして「hitofushi」さんが一つのところにいると、どんなイベントになるんだろう?
ということを、自分の目で見たかった。
本当に、なんとも言葉にはできない店内の“あったかい”雰囲気。この時の、ここにしか無い時間と場所。店内でお客様と、スタッフの方々が行き交い、会話をしている活気。そして、なんだか懐かしい温かみを感じて、お店を出る。
あー、来て良かった!
https://www.instagram.com/p/CVZRPSIlhBU/?utm_medium=copy_link
帰り道、阪急電車が高架を音をたてて走りすぎるのを見上げながら、反対側の公園で、(おそらく)インターナショナルスクールの、イベントが行われていて、ブルーの大きなシートに、老若男女、国籍問わず、みんなで楽しそうに座って、英語でなにやらゲームをしていた。その光景を見ながら、ふと、空を見上げた時に
「あー、私、休みたいんだ」
と思った。と、言っても休まないんだけど(笑)
こうして、追われながらも頑張れることは、去年、お客様が来なかった月日を知っている私としては、とても幸せな事だ。
ただ、こういう“休みたい”という気持ちに気付けたこと。この感覚を大事に温めておこうと思う。
改めて、洗濯機が壊れた事に、意味を感じる。
そんなこんなで、最後は気持ち良く終わった10月。
今月もありがとうございました。
また来月もよろしくお願いいたします。