霜月の晦日
過去、こんなに早かった1か月は無い。と思うくらいのスピード感満載だった11月。
頭の中は、常にヘッドスパ。どうして、こんなに煮詰まってしまったのか?どうも、自分の中でヘッドスパが、明るい感覚にならないまま、日々が過ぎていってしまいました。
とにかく、自分の中で納得のいくものに、なかなか到達できなくて、悶々とする毎日。
以前にも書いたのですが、私の中で“ヘッドスパ”は、カットやパーマといったものとは、一線を画すものです。目の前にある髪の毛を、自分の手で形を変えていく。その結果が、目の前で見えるもの。そういうモノが、カットやカラー、パーマ。それに対して、ヘッドスパは、お客様の中の感覚的なものが大きくて、どんな風に、自分の指からお客様に伝わっているのだろうか?見えないモノを感じたくて。
「今の自分にない感覚」が、ずっとボヤっとしていて、これを少しでもクリアなものにしたいのに、つかめない。自分の“手”がどんなふうに伝わっているのかを、考える毎日でした。
そういうふうに考え出すと、
「そもそも人を癒すってなんだ?」とか
「人を綺麗にするってどういうこと?」とか、
そんなところにまで行ってしまい、お客様にこの煮詰まった感を話すと
「真面目か!!!」と一蹴される始末(笑)
とは言え、この1か月、悩みながらも、既にメニューにあったクレイスパを、いつも施術してくださっているお客様や友達などをモデルに、今回の新しいヘッドスパを練習させていただきました。手を動かし、考えながら。
少し話が変わりますが、お世話になっているメーカーのある方に、何かあると、よく言われる言葉が
「文野さんが、どういうお店作りをしたいのか?」
この答えをしっかり出せていると、きっと何をするにしても、今の私のように余計なことに惑わされず、いろんなことの答えが、スッと出るのだと思います。頭の中でヘッドスパの事を考えながら、なぜ、自分が、自分のお店にヘッドスパを導入したくなったのかという、根本的な理由を考え出した時に、「どういうお店にしたいのか」の言葉を思い出し、きっとこれにも繋がっていると思いました。
そんなこんなで、悶々とするとき、私は、やっぱり本屋さんへ行ってしまう。
今回は久しぶりに梅田の“蔦屋書店”へ。
ここは、もう、危険です。まだまだ読んでない本が、たくさんあるのに、「あっ、これも。あっ、そうそう、これこれ。」っていう感じで買ってしまう。オシャレな雑貨にも手を出し。既に荷物が多い日なのに、両手にトレーニング並みの重さを感じて、「あ~、ルクアの下からタクシーに乗りたい」と思いながら、メトロで虚しく帰らなくてはいけなくなる。
なのに、お気に入りの本屋さん。というかお気に入りの場所。
以前から欲しかった本を手に入れた後、他にもあれこれ目移りした中に、見つけたこの冊子。
蔦屋書店のコンシェルジュが選んだ本を紹介している、この冊子。それぞれのコンシェルジュがテーマを決めて、それに基づいて本を選び紹介しているのですが、そこにコンシェルジュのコメントが書かれていました。
その中で、私が「あ。。。私のするヘッドスパもこういうものにしたい」という言葉があったので、それをここで。
“現実で身体がぎゅうぎゅうになってきたなと感じたら、心地いい言葉で押し出す事をおすすめします。
あなたがページをめくるまで、物語はあなたを追い越しません。
言葉が茂る本の中で、ゆっくりと深呼吸するように、読書しませんか”
コンシェルジュが言う、本が、読書の時間が人を“そっと”癒す様に、Mueのヘッドスパが、お客様にとって、このコメントの様なモノを提供させて頂きたいと思っています。
本当の、“お客様に寄り添う”という意味を理解し、ヘッドスパを通じて、この先のMueというお店の在り方にも、繋がっていくと思っています。
今月中のヘッドスパ導入が遅れた言い訳ブログ(笑)申し訳ございません。あと少し、お待ちください。
今月もありがとうございました。さあ!いよいよ12月です。