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孤独を味方につける

5月も、半分を過ぎ、アジサイの姿が目につきだしました。

夏に向かう前、梅雨の気配を感じます。

私の使っている手帳は11月からスタートするものなので

この5月で、私の手帳は1年の半分が過ぎたことになります。

”WORK of the Month(今月のワーク)”

という、毎月のテーマに沿ったWORK(書くこと)が用意されていて

それを意識しながら、この1か月を過ごす。

という理想の過ごし方が、できた試しがない私です。

先日、

「ライフワーク」という言葉を見た時に

ちょっと、気になったので調べてみると

「ライフワーク」=その人の一生かけて究める仕事や作品

と出た。

では、”究める”を調べてみると

”深く研究して、すっかり明らかにする”

だなんて、言われても。。。

私にとって、美容師というお仕事は、

辞めない限り、諦めない限り

”ライフワーク”となる。

果たして、一生かけて、“すっかり明らかになる”日は来るのだろうか?

 

1年のうち、2月から11月までの10か月間、月に一度、参加しているカット講習会があります。

来年で通い出して20年。

このカット講習会の凄いことは

私が通い出してから、1年に10回×20年=200回

この200回に一度たりとも、同じスタイルが被ること無く、

毎回違うヘアスタイルを提案されていること。

そして、先生のアシスタントにつく若いスタッフの方々が

どの方も、講習中に分からない事を

 

何を聞いても先生と同じことを言えること。

この講習会が、もう40年以上続いていること。

コロナ禍でも

”学びは止めてはいけない”

と早々に講習会を復活させていました。

今の先生に習い出して約3年。

「1+1=2。だけでは無いんだよ」

5cmを綺麗に切ることに意味はない、結果、お客様がかわいくないと意味がないと言われ、

講習の3時間半をかけて、1つのヘアスタイルを作ります。

3時間半では、時間が足りない私。

いつも、みんなが帰っていくのに、焦りながら仕上げるので

次回にもう一度習ったスタイルを、新しくウイッグを切り直して、先生に講習会の前に見てもらっています。

講習会前に時間外労働を、先生にさせるわけですから、

きちんと練習したモノを出さないと、失礼ですし

きちんと練習したモノでないと、先生のリアクションも薄い(笑)

適当にしたことが、バレてます。。

以前、(私は見たことがないのですが)M-1グランプリの審査員の方のインタビュー記事を読んだことがあります。

その方の、Mー1の選考基準の一つは

”練習量”

「息とか間とかを、非常によく見ている。

(中略)流れがいいという事は、練習量が足りているということ」

この方のインタビューを、ずっと昔、私がまだ、アシスタントだったときにも見たことがありました。

その時も

「練習量が透けて見える漫才が好き」

とおっしゃっていたことを、思い出します。

先日、このカットの先生に、やり直したウイッグを見て頂いた時に

「ウイッグの練習って、孤独なんだけど

やったらやるだけ、”あぁ、そうか“とわかることが、必ずあって、

だから、”あなたに切ってもらうと、なんかいいんだよね”と

言ってもらえるようになる」

と言われました。

毎月、講習会に行くと

自分の実力をわきまえて、

足りないところを自力で、1日でも早く補いたいと思う。

孤独な練習が、透けて見えるくらい、ウイッグを切ろう。