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夏の終わり

「夏の終わりって、なんだか、嫌いなんですよね。。。」

と、今日に最後のお客様が、ふと、口にされて、

カット中、窓から入ってくる風が、急に冷たく感じました。

季節の変わり目は、人に何かを感じさせるようです。

衣替えなんて、考えてもなかった上に、

今日は休み明け。水曜日の朝はの支度は、

家を出る直前の

「あ、あれ、持って行こ。あ、あれ、どこやった?」の連発で、

何も考えず、今まで通りの夏の装いで、外に出た瞬間に、

半袖の私が、なにわ筋では浮いている感じがして、

恥ずかしいので、いつもより急ぎ足で出勤。

お店に着いても、あれ?今日、汗をかいていない。

「夏が終わったのかも」

季節の変わり目は、なんだか苦手という人は、

たくさんいると思います。

特に9月の、夏から秋・冬に変わるタイミングは、

”陽”の季節から”陰”の季節がスタートするタイミング。

そういう流れを、感じやすい人には、

季節の変わり目は、つらい時期だと思います。

そんな時は、カットで気分転換!

なんていう軽いことを言いたいのではなくて、

先日、お客様が長年習っていらっしゃる書道の

3年ぶりに開催された書道展の作品を見せて頂き、

その作品が、人を不安定にさせる、こんな時期だからこそ、

皆さんにシェアしたくて。

(お客様の許可を頂いたので、載せさせていただけました!)

 

『散華結実』

と書かれています。

”花が散って寂しいけれど、

後から実がなるから、

良いことあるよ”

(ちなみに、この説明も、このお客様からの原文そのままです)

 

春から夏にかけて、

色とりどりに咲かせた花や、

緑の色がどんどん濃くなり、勢いを増していった木々は、

そばを毎日歩く人にでも、気づかれない様に静かに、花びらや葉を落とします。

この時期は、一旦、寂しい姿になっても、

ちゃんとその後には、実や種がなっていて、

また来年必ず返り咲くのを、通勤道で見てきました。

そして、きっと、その後から実った物の中にこそ、

秘めた力が、ギュッと入っているような気がします。

”後から実がなるから、良いことあるよ”

なんて言葉を、さらっと、そして、どこか可愛く言えるのは、

このお客様が

華やかではない、ずっと地道に書き続けた練習の日々が

あってこそなんだと思うのです。

この作品にも、この言葉にも、心が揺さぶられて、

私の気分は、当然上がる。

明日は、ちゃんと季節を感じる服を着よう。

まずは、そこから。