少しずつ、ちょうど良いことを、楽しむ

約12年間、

お休みの火曜日はほぼ毎週通ってきた、ヨガやトレーニングのスタジオを一旦終了して、

新しいヨガスタジオに通う事にしました。

変えるきっかけは、あると言えばあるのですが、

そんな事よりも新しい出会いによって、気づく

今の自分にとって”ちょうど良いこと”

初回の体験レッスンの日

とてもゆったりとした、ストレッチが中心のヨガで一時間が終わります。

ヨガボルスター（ヨガの時に使う、大きい長い枕みたいなもの）を使って

自重（自分の体重を負荷にして）で、身体を伸ばしていきます。

仰向けになってボルスターに背中を乗せると

自然と広げられる胸の感覚は、久しぶり！で、ちょっと感動したりして。

わかっていたけど、だいぶ身体が硬くなっていました。

とは言え、何年も”たくさん動く”ことを良しとしてきた私には

ちょっと物足りない感じがして、一時間が終わってしまう。

「いつもは、ポーズとか、もう少し動いたりしますか？」

この時点では、その物足りなさが心のどこかで引っ掛かり、

今日の体験レッスンで、ここは終わりかな？と

思いながら聞いてみる。

「もちろん。その日のリクエストで、させて頂きますよ。

私も動くの好きですから。

ただ、文野さんは、普段のお仕事が美容師さんで

毎日、身体も心も、おそらくボルテージを上げてされているから

休日はゆったりしたもので、心身のメンテナンス中心でいいのでは無いですか？」

その先生の言葉が終わると同時に、

肩にかけてたカバンが、なぜか、ずれ落ちた。

肩をほぐされたかのように、一緒に私の気持ちも、

それまで”良し”としてきたものに対する、気持ちの”ずれ”を感じた。

「あの、私、筋肉があまりつかないって、ずっと言われてきたんですけど。

だから、筋トレして筋肉をつけたくて。立ち仕事だし」

という私に対して

「今で充分でしょ。というか、つける筋肉を変えた方が良いと思います」

とはっきり答えてくださる先生。

後日、先生からのメールによると、この日のヨガは

”リストラティブ　ストレッチヨガ”というものだったそうで

”リストラティブ”とは”回復する”と言う意味があるそうです。

そして

”「物足りなさ」をお感じになられたのも

普段は能動的にお仕事やプライベートを充実されているからこそだと

思います。

今日のヨガは、受動的なヨガで、

ポーズが向こうからやってくるのを待つ感じとでも言いましょうか？

自重と時間を味方につけます”

とのメッセージが添えられていました。

お休みのトレーニングで動きまくりたい時期もあり、

トレーニングを辞めてお休みに時間の余裕が出て良かったと思う時期もあったけど、

今の私は、どちらかでは無くて

静と動。陰と陽。みたいに

バランスをうまく取っていくことが、ちょうど良いんだな。

”ちょうど良い”という感覚や心地よさを、大切にしたいし、

そういうふうに導いてくださる人に出会えたことに感謝します。