NEWS
お知らせ

  1. TOP
  2. 店長日記
  3. 4月の終わりに

4月の終わりに

南向きの窓辺にあるエバーフレッシュの花が満開を迎え

今朝は、看板のところに今年初の、アゲハ蝶を見ました。

GWも始まり、季節は夏に向かってます。

 

 

今月も、新聞を読んでいて面白いなと思った記事に出会えました。

いつも楽しみにしている、朝日新聞の『折々のことば』

この記事を読んでから、毎日毎日、ぐるぐる、ぐるぐる、

私の頭の中で考えていた事があります。

 

 

“瞬間、というものは、一瞬のことではなくて、連続性のうえにあるのだな”(松田青子)

 

「妙な気のつかい方をしてしまう性格」で、

このところ通っている美容室でも担当者を指名しないと、

小説家は言う。

ある日、初めて当たった美容師さんと雑談するなか、

のどから手が出るほど欲しかった情報をもらえた。

こんな偶然が生まれたのも、

その場所がそこに集う人達の間で

普段から濃やかに(こまやか:情が深い、厚いさま)

耕されていたからだろう。

<2024/4/21 朝日新聞 折々のことばより抜粋>

もう一つ、これは少し前になりますが

あるお客様から「ぜひ!文野さんに読んでほしい」

といって紹介してくださったコラムがあります。

雑誌『オレンジページ』で作家の角田光代さんの連載

”ちょっと角の酒屋まで”の中で

タイトルが「私たちの美容室移動」という回がありました。

この中に角田さんが書いていたことは、

先の松田さんとは逆。

 

”この人だ!と思った美容師さんにどこまでも付いていく。

お客様の年齢が上がれば上がるだけ、ついていく。

年齢を重ねると、初対面の人との会話がすでにつらくなる。”

(ちなみに、この連載の内容に関しては、これまた面白かったので、

また後日改めてこの店長日記に書きたいと思っています)

 

私のお店、Mueの現在の顧客の8割から9割は

私が独立する前のお店からのお客様です。

と言うわけで、ほとんどの方が電車に乗りご来店下さっています。

他にも、お客様からの紹介で、堺市、寝屋川市、枚方市、京都、西宮、

一番遠いお客様は、サハリンから年に1度か2度、ご来店くださる私の友達夫婦。

 

遠くからご来店くださるからこそ、

はるばる来た甲斐のあるヘアスタイル、心地の良い時間を提供したいと

常々、思っています。

 

 

だからといって、

これと言った特色を打ち出している美容室でもなく、

「Mueは、こういうヘアスタイルが得意です!」と堂々とインスタなどで訴えるモノも、

残念ながら、未だ見つけられていない私は、

これもまた、常々、ご近所からのお客様も含めて

いつかもっと魅力のある、よそのお店に行ってしまう日が来るのだろうなと思っています。

 

そんなことを、ぐるぐる考えていた時、

これまた、新聞のある記事に目がいき、読み進むうちに

私の中で、ちょっと、ちょ~っとだけ、うっすらと

これがMueの魅力にしていきたい事。かも。。。とわかってきた(ような、気がする)事。

その記事と言うのは

絵本「だるまさん」シリーズで知られる絵本作家

かがくいひろしさんの作品の世界や、尽きることのない「創造の泉」について

かがくいひろしの担当編集者の沖本敦子さんのインタビュー記事でした。

 

かがくいひろしさんは、

特別支援学校の教員を経て、50歳で絵本作家としてデビューし、

54歳で急逝する間に16作品を残しました。

4年間で16作品を生み出した、かがくいひろしさん。

その編集を担当していた沖本さんは、かがくいひろしさんの創造性を

「とめどなくあふれ出るものを、気前よく周りの人に与えていく」

というふうに表現されていました。

有名な絵本「だるまさん」は発刊15周年を迎え、シリーズ累計発行部数は

900万部を超えています。

私は、この記事の配信中の記者サロン

「絵本作家かがくいひろしさんの世界」も見ながら、

ここで得た言葉や、知識が

最初に書いた『折々のことば』の松田さんの言葉と繋がっていきます。

 

この記者サロンの中で、沖本さんがおっしゃったのですが

「自分の中から湧き出るものを、人に与え

相手から反応をもらう事でさらに力を得て、前へ進む。

互いに作用しあうコミュニケーションこそが、かがくいさんの創造だったのでは」と。

 

かがくいさんの作品に触れることで

「触れた人自身に宿っている可能性や、創造性を芽吹かせてくれる」

としたうえで

 

かがくいさんだけでなく、どんな人にも生まれてきた時から

何かを生み出せる生産性を持っていて、

ちょっとしたことでも、何かのきっかけで人が人を活気づかせることができたりするのは、

そういう芽吹く種を、みんなが持っているからだと。

 

Mueというお店には

たくさんのお客様が持って来てくださる

お客様それぞれの種があります。

何かのきっかけで、お客様の持っているその種が芽吹いてくれる場所であったり

お客様が落としていった何かの種を集めて、毎日のサロンワークで耕し続けていくうちに

ふと気づくと、なんだかすごく豊かなものが、知らないうちにたくさん実っていて、

それが、お客様に惜しみなくシェアできる場所になれたら。。。

 

なんて、うっすら思ったりして。

素敵なGWをお過ごしくださいね。