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行き着く先は

今日、最後のお客様は、とても専門的なお仕事をされていて、このコロナ禍でもお仕事の活躍の範囲がどんどん広がり、地方へも足を運ぶ事にもなり、愛媛県は松山の一六タルトをお土産に頂きました。
このお客様は、ご自分のスキルアップや、舞い込んできたお仕事に対して、周りの期待以上のお仕事をしてきたと思います。そういう姿勢がまた次のお仕事に結び付いているのだなと思います。長く髪の毛をさせて頂いて、見てきたその姿は本当に手を抜かず、全力でやって来ていたので、年下だけど、年々、敬語を使わせて頂いてます(笑)

常にチャレンジし続けているこのお客様、今後のお仕事については「人を育てる」という事にも、力を注ぐ事になりそうです。

今日、目の前のお店の美容室も、遅くまで先輩と後輩が二人で終わってから残って、いろいろ話し合いをしてました。先輩らしき男の子の話ながらの身振り手振りが大きくなってきたので,話のテンションが上がってきたなぁ~と。後輩君は、じっと最後まで、先輩の話を聞いてました。
そういう光景が、とても懐かしいと思って見てました。(全て、あくまでも私の想像の世界。何より、目の前のお店を見すぎです(笑))

美容師をする前の短大時代。普通に就職活動してました。出版社に行きたくて、うまく駒を進めていけていた会社の面接で、学生時代の成し得た事をアピールする時間がありました。アルバイトやクラブ活動の事を話していた時に、面接官に「人を育てる為に、あなたは何をやっていますか?」と聞かれて、頭が真っ白になり、何も言えず、何かを答えてその場を切り抜けましたが、その会社は落ちました。

いまだに、その答えがわからないままでいます。

だけど、きっと、お仕事において行き着く先は、「人を育てる」というところにあるのかなと思います。私は、そういう場から離れましたが、今日のお客様や、
目の前の美容室の人達が、「人を育てる」という事を通じて、ツラい事の方が圧倒的に多いかも知れないけど、更に魅力的な人になるんだろうな。という事だけわかります。
テレワークが進み、この先は組織そのものが変わって行くかも知れません。個人の能力のみで評価される時代になるかも知れませんが、誰かを育て、自分も育つという感覚を持てる、そういうふうに、人がいる現場は幸せな事だと思います。

私もいつかまた、あの面接官の質問の答えを探せる日が来たらいいなぁと、頑張っている人を見て羨ましく思った日でした。