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光をつかむ

カットの講習会に行き出して10年ちょっと。

「仕上がりが、お客様を感動させる」と、今、習っている先生はよく言います。私は、美容室でどんだけキレイに仕上げても、明日からお客様が出来ないと意味が無いと思うので、あまり仕上がりに力を入れずに、自然に仕上がる感じにしようと思ってました。でも先生はいつも、私のブローが下手くそだと言います。濡れた髪の毛を乾かしてドライカットに入ります。このドライカットに入る前のブローは、毎回、やり直し。先生自ら、私のウィッグをやり直します。「そんなんじゃ、いいカット出来ないよ。自分のカットライン、ちゃんと見えてない。だから、切りすぎるんだ。」と言われます。もう、何も言えません。。。ちなみに、ハサミの切れ具合まで、注意されます。いや、注意してくださります。「ちゃんと、研ぎなさい」

お客様が自分で出来ない仕上がりにヘアスタイルを作れるのは、人と違うカットをしている証拠。その仕上がりにお客様は感動するし、そういうカットは日々のお客様の手入れも楽にできるカット。あなたにしか出来ない仕事をするべき。と。
更に昨日、「もう光が見えてるのに、つかめてない。それをつかめる努力をしなさい。」とも、言ってくださりました。確実に言える事は、今の仕事のままじゃ、変わらないという事。

お店のインスタグラムを始めて、自分の作ったヘアスタイルの甘さがよくわかります。写真に写す事で、自分の技術のアラがよくわかります。そして、仕上がりのこだわりの無さが、特に写真に出ています。昨日、またもや、打ちのめされて帰って来たので、今日はインスタグラムの写真を撮ったものの、そのヘアスタイルに自信を持てず、インスタグラムに公開せずにいた人もいます。

コロナの影響もあり、講習会は今年、中止になったり、再開するも、生徒の人数を3分の1にしたり、会場では、検温、マスク、手指の消毒等々、徹底してやっていると聞いて、昨日、久しぶりに行きました。
賛否両論、いや、“否”の方が多いですが、東京です。
往復、新幹線。
本当なら8月は、毎年、乗車率100%以上ですが、行きも帰りもガラガラ。乗り換えて山手線に乗るも、いつもは朝のラッシュですが、すいてました。
講習に行って帰ってくるだけ。朝の6時台の新幹線に乗り、新幹線で帰って来て新大阪に着いたのは夕方4時。自分を守る事は、きちんとやりました。

新しくなった原宿駅、更にパワーアップした東京駅の構内、全てがオリンピックに向けて、本当に、世界に誇れる日本の首都「東京」になってました。素晴らしい建物やお店の数々を見ると、自分だって素通りして帰るというのに、その人の少なさに悲しくなる。

講習会は、ごく普通に、新しい生活様式に合わせたモノになりました。昨日の講習会でも最後に先生が
「コロナは、もう終息しないと公表された。守りに入っても、いいモノは生まれない。うまく共存していくしかない。」と。

新しい生活様式で、もう次を見て、動き出している人達が、日本の中心にはたくさんいる。コロナで人を傷つける様な事をする記事を読むより、こういう人達を自分の目で見に来て良かったと、心から思った。