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“ふつうの女の子のちから”

先日、読んだ雑誌の中で生命誌研究者の中村桂子さんという方のインタビューに書いてあった言葉。
“ふつうの女の子”の感覚で日常の暮らしを大切にすると、このコロナ禍の世の中でも不安はなくなるというお話でした。
「小さな事でもいいから、自分が大事に思う事を、時間をかけて積み重ねていく。それが“ふつうの女の子のちから”です。生きるちからとか、暮らすちからとか、自分の中から出てくるちからです。誰かを打ち負かしたりはしないけど、負けることはない」
これはその雑誌からの中村桂子さんの言葉の抜粋です。
今日ご来店頂いたお客様が、お友達二人で来られてました。一人のお客様がもう一人のお客様が終わるのを待っている間に、ソファーの席でお化粧直しを始めました。とても手際もよく、とりあえずお顔のパーツをひととおりキレイに手直しされました。そして、終わってお顔を見るとやっぱり、キレイです。(あっ!ちゃんと、元々もキレイですよ!)ササっとするそのひと手間が、人をキレイにします。きっと、いつも、そのお化粧直しセットを持ち歩き、いつも、きちんと次へ行く前に、お化粧直しをされているのだと思います。そう言えば、私はいつも、お店を出る前に、このお客様のお化粧直しを見ています。本当にいつもキレイで明るいお客様です。
まさに、何でもいいと思います。ここでは、このお客様のお化粧直しを例にしましたが、“ふつうの女の子の感覚”で自分が大事にしている事をちゃんと積み重ねているからこその“今”です。
このコロナ禍の中、私のお客様でも仕事を失ったりしながらも、“ふつうの女の子のちから”だけを頼りに、その自分の中から出てくる力で、職を探し動いていた方は、元には戻れなくても暮らしていく形を手に入れています。
または“ふつうの女の子のちから、もしくは感覚”で、新しい生活様式を楽しめる様になった方もいます。
私はコロナ禍の中、“ふつう”でいることに感謝できる様になったと思っています。
誰もがきっと大人になっても持っている“ふつうの女の子のちから”を存分に発揮して繋がるお客様とMueの未来は、(もっというなら社会の未来は)明るいはず!「生き物は結果が出るまで時間がかかる」これも中村桂子さんの言葉です。ゆっくり。前へ。