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いろは歌

季節折々の「Mueの折り紙ART」
10月の最後の日に、この店長日記でも紹介してます。今、お店の窓辺で、秋の行楽シーズンにふさわしい唐草模様のドラゴンボート(ひょっとしたら、S様は、ドラゴンボートのつもりはないかもしれませんが)に乗って、紅葉の落ち葉が舞う川を下っている(やっぱりドラゴンボートではないかも)風景を切り取ったかの様な作品です。
S様の作品は、いつも、いろんな“からくり”その作品の中に仕掛けてあります。先日、例の月曜日の儀式の日に、窓を拭く為に窓辺の物を移動した時に、気づきました。
「あれ?なんか書いてる。。。」
川の上の落ち葉の小さな紅葉(ちなみに、これもご自分で作ってます)の裏に何か書いてありました。
一枚、一枚見ていくと、「いろはにほへと」のいろは歌が七五調に区切って8枚の小さな紅葉の裏に書いてありました。そして、このドラゴンボートをのせて、川を見立てている台紙の裏側は「いろは歌」を漢字にして書いてありました。
皆さん!知ってました?「いろは歌」の意味。
もちろん、私、調べました。
「いろはにほへと」→「色は匂えど」
「ちりぬるを」→「散りぬるを」
香り豊かで色鮮やかに咲き誇る花も、いずれは散ってしまう。

「わかよたれそ」→「我が世誰ぞ」
「つねならむ」→「常ならむ」
この世に生きる誰しもが、いつまでも生き続けられるものではない。

「うゐのおくやま」→「有為の奥山」
「けふこえて」→「今日越えて」
無常で有為転変ので迷い、いつまでもその奥山を今乗り越えていく(有為転変:この世の中の一切は因縁によって仮に存在しているもので、常に移り変わっていくはかないもの)

「あさきゆめみし」→「浅き夢見じ」
「ゑひもせす」→「酔ひもせず」
世の中の色々な心を悩ませることは、もう見ない、追わない。自分の名誉や、欲望などの迷いを越えた世界があり、安らかな心境でいること。

深いですね~。知らなかった。漢字があるのも知らなかった。

コロナが、またしても広がる今、それぞれの価値観で見ている風景もそれぞれで全く違うと思います。
でもこの「いろは歌」の様に、いつまでも永遠にコロナが人を脅かすことはないと思っています。何かの因果によって現れてしまったコロナウイルス。
今は、ゆっくり、我慢の時。自分の余計な欲や、迷いは無くして、ただ、ひたすら地道に、この事態が過ぎるのを待つしかないと思ってます。

偶然見つけた「いろは歌」に学びのチャンスをもらいました。
明日から3連休。どうか、守りに入りすぎず、心地いい素敵な休日を送ってくださいね。
常に移り変わっていくはなかいものですから、楽しまないと!