“ふつうの女の子のちから”②
6月に新しくメニューに加えて、スタートさせる“ヘナ”。このヘナに関しては、お伝えしたい事がいくつかありますので、詳しい事は、明日からの店長日記に書こうと思います。
“ヘナ”をメニュー化させるにあたり、この度、Mueで使うヘナのメーカーの方に来て頂いたのが4月中旬。実際にモデルさんにヘナを使っての講習会をして頂きました。この時、モデルは、Mueのお店をデザインしてくださった、お馴染みサカグチワークス・デザイナーの岩田さん。岩田さんは、なぜだか、いつもタイミングのいい時に側にいてくださり、今回のモデルにもご協力頂けました。私とMueのWebを担当してくれている(こちらもお馴染み)甲斐ちゃんで、Mueのお店の事で何かあれば、「岩田さんに聞いてからにしよっか。」が合言葉になっています。
その講習会以後、今年も(去年はシャンプー)まるで部活の様に“ヘナ”に向き合う日々が始まりました。毛束を染めたり、メーカーさんの資料、ヘナに特化した美容室のいろいろなホームページに載せているブログ等を読む毎日。アドレナリンが出過ぎなのか?年齢的なモノなのか?目が冴えて、寝れない日が続いたり。私ってアホやなぁと自分で思います。
そのヘナに向き合う日々の中で、ずっと、頭の片隅にあって、ここぞとばかりに思い出した事がありました。去年“ふつうの女の子のちから”というタイトルで書いた店長日記があります。その時に出会った「生命誌」という研究をされている、中村桂子さんという方の記事です。あいにく、この時に読んだ記事にはありつけなかったのですが、この中村桂子さんに興味を持ってしまい、ヘナと同時進行で、中村さんの記事を調べて読むことに。余計、寝れない(笑)ほんまのアホです。
「小さな事でもいいから、自分が大事に思う事を、時間をかけて積み重ねていく。それが“ふつうの女の子のちから”です」というのが、去年の店長日記で書いた、この中村桂子さんの言葉でした。ヘナについて、調べたり、あれこれやってみたりすると、私が思っている通りにいかない事が多々あります。美容師の友達には、「なんで、こんなにブリーチの流行っている今に、ヘナなの?」と言われることもありました。まさに、それ。なぜ、今、この時代に真逆のヘナなのか?
答えは、実は私の「直感」
えー!って今、突っ込んできた人、たくさんいると思いますが、ご心配なく。明日以降の店長日記に、ヘナをしようと思った経緯はちゃんとありますから(笑)、お伝えしますね。ただ、ヘナの事をあまり理解していない、サラッとしか知らないけど、「なんとなく、凄い可能性がある様な気がする」という直感だけありました。が、しかし、うまくいかない事が、あれこれ出てくるわけです。そんな時に、偶然、この中村桂子さんのインタビューを見つけました。中村さんは東京大学で科学を研究していて、就職もいろんなところから引っ張りだこだったにも関わらず、人生の分岐点に立った時に、周りの人の反対を押しきって生命科学の分野に入り、研究者になりました。このインタビューの中で、若い人に伝えたい事として、中村さんはこう言います。
「今、一番、流行っているところでは無い方が良い。」
「自分が面白いと思ったら、そこへいく」
「“これが大事”とか“こうしよう”とか“こうしたい”という自分の考えや気持ちを、どう持っていくか?が大事」
1年前から、なぜだか、頭の片隅にあった事から、ヘナに出会い、いろいろ調べていくうちに、偶然出会った、今年のこの言葉。ヘナが、今はうまくいかなくても、とりあえず、頑張るしかないやろって思うのは、やっぱり、アホでしょうか?(笑)
明日に続く。