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【ヘナ】マルかバツかの無い世界①

今日から、新しくメニューに加わる“ヘナ”についてお伝えしていきたいと思います。私が“ヘナ”に対して抱く感情が

「マルでもなくバツでも無い世界」

なので、お客様と共に、この“ヘナ”という植物性由来のモノを理解し、自然がくれる豊かさを一緒に楽しんで頂けたらと思います。

まず、そもそも“ヘナ”とは、何か。

“ヘナ”とは、植物です。正式名称は「ローソニア・イナルミス」

ミソハギ科の植物で、主に中国南部から北アフリカまで広範囲に生育しています。日本で一番流通しているのは、インド産のヘナが多いです。乾燥した水はけのいい場所で育ち安く、高さ3m~6m程に育ちます。主に葉を乾燥させて粉状にしたものをお湯に溶いて使用します。

 

ヘナの効果には主に4つあります。

①白髪を染める効果

②頭皮のヘッドスパ効果

③毛髪のトリートメント効果

④身体を整える効果

自然のモノなので、続けることで、よりこのヘナの効果を感じる事ができます。

美容室で、一番求められることが、①白髪を染める効果です。

ヘナには「ローソン」と言われる色素成分が含まれています。このローソンが髪の毛のたんぱく質に絡みつき、白髪がオレンジ色に発色します。この時に、黒髪の部分はほとんど変わりませんが艶は出ます。このオレンジに抵抗がある場合、“インディゴ”と呼ばれる天然の植物の、藍(ネイビー)の粉をヘナに足すことで、オレンジを押さえて、ブラウンに近づけていきます。先ほど書きましたが、ヘナはたんぱく質に絡みつくだけで、“着色”しかできません。皆さんがよく知る、白髪染めやヘアカラーの様な”脱色”作用がないので、髪の毛を明るくすることができません。

そして、このヘナに含まれる「ローソン」という成分の働きが大きいです。ローソンには様々な生理活性効果を有する成分で

抗真菌・抗腫瘍作用・鎮痛作用・鎮痙作用などがあり、とても優秀な成分です。このローソンが頭皮の毛穴の余計な皮脂や汚れを取り去り、②頭皮のヘッドスパ効果になります。頭皮のスッキリ感だけでなく、抜け毛が減る。いい髪の毛が生えてくる。ふけやかゆみ、さらには、頭皮と顔のむくみの予防にもなります。

ヘナには、もうひとつ「タンニン」が含まれています。このタンニンが髪の毛を収斂してくれ、ダメージの補修をし、さらにヘナに含まれている「ポリフェノール」が艶を出してくれます。③毛髪のトリートメント効果は、この成分の働きで髪の毛に艶、ハリ、コシを与え、ダメージの修復になります。髪の毛にハリ、コシが出ると根元の立ち上がりがよくなり、スタイリングがしやすくなります。ここ最近「酸」を使ったトリートメントが美容業界では多く見るようになりました。このヘナに含まれている「タンニン」こそ高濃度の酸性成分であり、細胞を再活性化する力を持っています。

さらに④身体を整える効果。ヘナには特有の冷却効果があります。頭にこもった熱を鎮静させて安眠効果があります。いわゆる、デトックス効果があり、身体がゆるむので、リラックス効果に繋がります。他にも、生理不順、更年期の症状の緩和にも繋がるとあります。まれに、ヘナの施術中に身体が重くなったり、軽い頭痛が起きる方もいますが、これはヘナのデトックス効果による好転反応だということです。

今日は「ヘナの効果」について書きました。明日は、ヘナとヘアカラーの違いについて書きたいと思います。

まだまだ、まだまだ、ここからです。