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愛だろ、愛っ。

 

『人間を社会的にするのはかれの弱さだ』(ルソー)

足りないものが何もない者は

他の人を必要としないから、

他の誰かを愛することもできない。

だから幸福にもなれないと、

18世紀の思想家は言う。

苦しみや悲しみという「みじめさ」の中で人は他者を求める。

単なる「必要」は「利害」で人を結びつけるが、

「みじめさ」は、同情でも羨望でもなく

「愛情」によって人を結びつけると。

(2023/2/19 朝日新聞『折々のことば』より抜粋)

私の朝のルーティン。

哲学者 鷲田清一さんが、朝日新聞の1面で掲載している

『折々のことば』

毎日、鷲田さんが選ぶ

「ひとひねりある、普通とは違う物の見方をしていることば」

に対して、その言葉から思いをめぐらせ、

鷲田さんが「じん」ときたポイントを語るこのコラム。

短いセンテンスの中の言葉だけに捉われず、

言葉で表されていない、大切なものを教えて頂いていると思っています。

会社組織の中で働いていた時、自分自身の会社での存在は

単なる「必要」で「利害」で結びついていたように思う。

 

必要なのは”私”ではなく、”私の売上の数字”なのではないか?

と、とってもネガティブな気持ちになることもあったけど、

あの時はあの時で、会社と利害関係が一致していたのだと。

この鷲田さんの言葉で、どこか吹っ切れた。

自分でお店を経営するようになってから出会う多くの方たちは、

経営者のキャリアが長い人達が多く、

その時その時の、私から透けて見えているらしき(見せているつもりはないんだけど。。。)

苦しみや悲しみを察してくださる方が多い。

そしてその私の「みじめさ」に対して、経営者の方々は

決して同情という感情ではなく、決して上から目線でもなく、

どの人も間違いなく「愛情」で接してくださるのだった。

先日、このブログでも度々書かせて頂いている、

私の自慢の先輩のお店の周年祝いがあり、

その内祝いの中に先輩がしのばせていた、この言葉。

”為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり”

米沢藩 九代目藩主 上杉鷹山の言葉。

”やればできる、やらなければできない。

どんなことも、できないのは やろうとしないからだ。”

いつも、フワフワし気味の、「なんとか、なりまっせー」的思考の私に、

いつも愛のある言葉で、”強くなれ”と軌道修正してくれます。

最後に、この先輩から聞いたこの言葉

「私、”情”は無いけど、”愛”はある」

私の中で、深い名言です。