シンパシーとエンパシーと
人生で初めてのアルバイトは
短大に入学が決まってすぐに見つけたチェーン店の居酒屋だった。
そのアルバイト先で出会った、私と同じ年のC子。
かれこれ30年来の友達で、
短大を卒業して、お互いアルバイトも卒業して社会人に。
私が会社を辞めて美容師の世界に入ってからは
シャンプーから始まって数々の技術の練習モデルになってくれた。
過去、メーカー主催のパーマの講習会で
まさかの彼女の髪の毛がジリジリになってしまった事件や、
彼女のクセ毛を、未だに綺麗にストレートパーマをあてれない私。
にも、かかわらず
ずっと、ずーっと応援してくれる。
今や、この春中学3年生になる息子も連れて来店してくれている。
その可愛い息子の中学校のPTA会長を務めるC子。
息子をカットしている最中にかかってくる、PTA関係の電話の会話を聞いていると、
私と一緒に働いていたアルバイト時代、
C子は同世代のアルバイトの中で、
誰よりも仕事ができて、あの広い居酒屋のフロアを見渡して
私や、その他大勢のアルバイト達をうまく適材適所に人を動かし、
C子がお店をまわしていたと言っても過言ではなかった時を思い出す。
会社にお勤めしていた期間よりも
子育てを中心にするためのに専業主婦となった期間の方が
圧倒的に長いのに、
PTA役員の人達との会話は、現代社会の理想の上司である。
先日、あるコラムの中に出てきた
”シンパシー(同情心)では無く
エンパシー(他人の立場に立てる能力)”
C子には30年前からこれが備わっていて、さらに熟成されてきている感じがする。
先日、開催させて頂いたアイブロウイベント。
私の一番の学びは
ご参加してくださったお客様のほとんどが
シンパシー(文野への同情心)と
エンパシー(文野の立場になって考えてくださった)の
結晶だったこと。
「皆さんの眉毛を綺麗に!」
これは絶対にみんなのお役に立てるイベントだと信じてやったものの
蓋を開けたら
逆だった。
文野の役に立ちたい気持ちのお客様のおかげで
成り立ったイベントだった。
ホント、恥ずかしい。。。。。
今回のイベントで
周りのお客様や、メイクアップアーティストを
巻き込んでその場を楽しく盛り上げてくださるお客様もいて、
こうやって、
何かをやって初めて分かること、身にしみる思いは
当たり前だけど
やってみないとわからない事だし、
それが、私のまだまだ足りていない
エンパシー(他人の立場に立てる能力)を育てることが
できるのではないかと思う。
最後に
イベントにご参加いただきましたお客様、
メイクアップアーティストのあさ子先生、森川さん
なにかと気を遣って、手伝ってくれた、甲斐ちゃん
そして、
協賛してくださったディーラーの岡ちゃん、
名前は出せないけど岡ちゃんのボス、○○さん。
本当にありがとうございました。