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まくあけ

暑い日が続いた8月。

とっても晴天なのに、大雨が降っているとか、

台風が来てるとか来てないとか言ってるのに、快晴とか。。。

そんなややこしい今年の夏、この8月に私が”熱く”なれたこと。

「参加型民主主義」

この言葉を知ったのは、今月の初め。

楽しみにしている朝日新聞の連載の一つ。

《語る 人生の贈りもの》で今月ピックアップされたのは

政治学者・前熊本県知事の蒲島郁夫さんでした。

(この連載は、”あの時の出来事が今の私に繋がっている”という

いろんな人の歩みを振り返ってもらうという連載です)

 

日本の政治はエリート主導の「上からの民主主義」の傾向がある。

これに対し、多くの市民が政治に参加すれば民主主義も発展するという

「参加型民主主義」という考え方に触れていました。

 

そしてこの言葉を、自分の身近で感じることができたこと。

 

“クラウドファンディング”

インターネットを通じて不特定多数の人々から

少額ずつ資金を募る仕組みです。

 

「こんなモノやサービスを作りたい」「世の中のこういう問題をこう解決したい」

といったアイデアや想いを持つ人は誰でも”起案者”として発信でき、

それに共感し「応援したい」「モノやサービスを試してみたい」

と思った人は誰でも”支援者”として支援できます。

 

 

クラウドファンディングにはいくつかのタイプがありますが

多くは”購入型クラウドファンディング”というものが多く、

起案されたプロジェクトに対して支援者がお金を支援し、

支援者がそのリターンとしてモノやサービスを得る仕組みになっています。

”購入型”という名前だけあって支援者は

起業者が「リターン」として設定した商品やグッズ、サービスを

購入するような感覚で支援できます。

 

予め、目標金額と募集期間が定められているのですが、

この目標に向かって、この期間中、支援者は”サポーター”という立場になり、

毎日どんどんそのサポーターの数が増えていく様や

目標設定した金額までの達成率などが、一目瞭然で、

随時そのサイトの中で

サポーター及び起案者を、ハラハラドキドキさせるような表示になっています。

 

 

以前から応援しているお香のプロジェクト

”habitus”

いよいよ商品化されることになり、それに先駆け

この夏、クラウドファンディングを開始しました。

私は、二度目のクラウドファンディング。

一度目は、大好きだった本屋さんが閉店することになり、

その再起をかけて、この本屋さんがクラウドファンディングにかけました。

この時は、Facebook上にもこのクラウドファンディングの応援団ができて、

事あるごとに応援団長がネット上で多くの人に呼び掛けてました。

 

今回のhabitusは、『MAKUAKE』、以前の本屋さんは『CAMPFIRE』という

クラウドファンディングのサービスを使っています。

これは、私の勝手な想像ですが、

『CAMPFIRE』は

小さな火種がいつの間にか大きな炎となり、その周りにはたくさんの人がいるような情景とか、

『MAKUAKE』は

幕が開ける前の緊張感と静けさとは裏腹に、

もうその幕の向こう側にはたくさんのファンや応援している人が

まだかな、まだかなと待っているような感じ。

 

クラウドファンディングのサービスの名前から、もう私は謎にワクワクする(笑)

ただ、モノを売る、買うというわけでは無く

このクラウドファンディングのサイト上で起業者の「世の中に出したい!」

と言う気持ちに

支援者が一緒になって生み出していく感覚や、

全く知らない人達との、ただ同じモノのサポーターと言うだけなのに

ワンチームみたいな感覚。

最後、habitusの今回のクラウドファンディングの目標達成した時は、

あっという間の達成だったけど、すごく嬉しかったし

私の中でこういう行為も小さいけど「参加型民主主義」的な感じがして

この何日間はとても楽しかった!!!

毎年、夏を迎えるころから、お客様や友人など私の周りで”変化”のある人が

出てきます。

30年以上勤めた組織を離れ、新天地にてお仕事をスタートさせたお客様。

年内で自分の会社やお店を一度、リセットする人。

 

 

すこし話はズレますが、先に紹介した

政治学者・前熊本県知事の蒲島郁夫さん

この蒲島さんは、異色の経歴で知られていて

高校を卒業後、農協に就職。その後、研修で渡米したのを機に

農学、次いで政治学の研究者に。

筑波大、東京大で教授、そして熊本県知事に。

その時、その時感じるままに動き、120%の努力をされてきたことも書かれてありました。

 

さらに、4期16年間の熊本県知事在任中には

2012年の再選後に豪雨災害

14年に鳥インフルエンザ被害の拡大

16年には震度7の熊本県地震が2回

新型コロナウイルスの感染拡大にも豪雨被害に見舞われています。

 

そんな中でも、その逆境の中、

2010年に誕生した熊本のPRキャラクター

「くまモン」は全国区の人気に。

「くまモン」関連商品が生み出す経済効果は累計1兆5千億円。

さらに熊本に誘致した台湾の半導体大手TSMCの新工場は

九州全体で約20兆円の経済波及効果を生むとの試算もあります。

 

蒲島さんは、

「どんな人生にも必ず”5度”の大きなチャンスが訪れる」

と言います。

逆境のどん底にあっても夢を持ち、

それは、チャンスなんだと。

 

逆境の先にある将来はきっとよくなると、楽観的に考え前に進み続けていくこと、

そして必ず支えてくれる人がいることを伝えていました。

 

この夏を通じて

”幕が開ける”チャンスを持つどの人にも

幕開けを待って、応援してくれる人は既にスタンバイしていると

私は感じます。

どうぞ、思い切って安心して、幕を開けてください。

 

私の今年の”熱い夏”は、台風と共に過ぎ去っていきます。